32bit floatのZoom H6essentialについて

これまで、バイクの走行動画撮影には、Zoom H6を使用してきた。

Zoom H6では、ノイズの少なさや付属のXYマイクに加え、4本のマイクを使用できることから、マフラー付近・エンジン付近と様々な位置で同時に録音するのに役立った。

録音のゲイン調整も簡単にできるのだが、調整つまみが簡単に動いてしまうことから、一度走行するとカバンの中でつまみが動いてしまい、1時間走行後に確認するとつまみが0を指しており、何も録音されていないことも数回あった。走行前にベストな音量に合わせたのに、走行後には全然意図しないレベルで録音されていると非常に萎えるもんである。

この問題点を解決した32bit floatが開発され、いつH6が32bit対応するのかと待ちわびていたところ、ついに来月、H6essentialという名称で販売されるらしい。丁度、RODEのWireless Pro(こちらも32bit float対応)を購入したところであるが、購入したい、と思う。

 

さらに贅沢なことを考えると、Goproでの録画、ZoomとRODEでの録音、これらをタイムコード同期して編集したい。仕事が忙しいので、音合わせなどの楽しくない部分に割く時間をなるべく短縮したい。Zoom H6essentialはBTA-1という付属パーツを購入すれば、Ultra Sync BLUEのタイムコードにBluetoothで同調できるらしい。だが、RODEにもタイムコード生成機構がついているので、2つの別々のタイムコードが存在することになる。また、Gopro hero11はBluetoothのタイムコード同調機能が無い。3つの機器のタイムコードを揃えるためには工夫が必要である。

 

2つの別々のタイムコード

タイムコード1

[Ultra Sync BLUE]→[BTA-1][Zoom H6essential]

タイムコード2

[RODE Wireless pro]→[Gopro hero11]

 

RODE Wireless Proには、2つのワイヤレスのステレオマイク(送信機A+B)が付属しており、それぞれL、Rのいずれかからタイムコードを出力することができる。

そこで、タイムコード生成はRODE Wireless Proに一任することにする。

 

解像度の高い音声データはZoom H6essentialやRODEでちゃんと保存して動画編集で使う。

3つの機器のタイムコードがリンクした状態を作り出すため、下記の運用を考えた。

 

RODEの送信機Aに3.5mmジャックを介し、Zoom H6essentialの音声データを入力する。

RODEの受信機から3.5mmジャックを介し、タイムコードと共にGoproに入力する。

 

[RODE Wireless pro 送信機A(Zoom H6essentialから入力)]

+

[RODE Wireless pro 送信機B]

[RODE Wireless pro 受信機(タイムコードは送信機Aのもの)]

[Gopro hero11]

 

この流れにすることで、Goproの音声データには、Zoomの音声データ(モノラルにダウンスケールされた状態)とRODEのタイムコード、そしてRODEの音声データが入力されることになると考えられる。